- 自律神経失調症はいつでも、誰にでも発現している!
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みなさんはこれまでお医者さんから「あなたは自律神経失調症ですよ」と言われた経験はありませんか?
しかしねえ、この「自律神経失調症」という言葉ですが、これは決して正式な医学病名ではないのです。
自律神経失調症と告げられた患者さんは「ああ、そうだったか、わたしのこのめまいは、この頭痛は、この痛みは自律神経失調症だったのか、やっぱり最近ストレスが多いし、眠られなかったり、シャンとしないもんなあ」と想いますよね。
世間にはなんとなくこの「自律神経失調症」という「病名」にぼんやりとしながらも、共通したイメージがありませんか?
一方、お医者さんだって、なんとなく「検査しても異常なし→ストレス→自律神経失調症」といったふうに考えて、「この患者さんはさほどの問題はなさそうだから、まあ鎮痛剤でも、まあこの不安には安定剤でも投与しておこうか」というふうに「取りあえずのお薬治療」がなされているのが、臨床現場の実態だとと思います。
ところが実は学術的な堅いことを申しますと、「ストレス」や「自律神経失調症」の病態はつかみどころがないですし、しっかりした定義も確立されておりません。
さてしかし、わたしたち患者の側も、日々の「不調」は誰しも抱えていますので、自己診断で「これはストレスかなあ」とか「自律神経失調症だろうなあ」といったふうに想い悩んでいることも、紛れもない事実でありましょう。
大言しますと、どんな病気でも、たとえば重篤ながんやと糖尿病、リウマチ、脳卒中や心臓疾患でも、あるいは慢性の腰や膝の痛み、めまいでも、かような病気に罹りますと「自律神経の失調」が生じますし、反対になんの病気もないのに、悩みごとや「ストレス」から痛みや吐き気、不眠や肩こりが発現する場合もあるのです。つまり「病気」が「自律神経の失調」の原因にもなりますし、「自律神経の失調」がさまざなな症状や病気の原因にもなるわけです。
かような場合に病院を受診されても、なかなか改善しない場合には、漢方薬による治療や整体治療などの伝統的治療で改善される場合も決してまれではありません。是非、高山先生にご相談されるといいでしょう。