院長の不眠改善体験記

2023年5月末、前触れもなく、突然その夜から不眠症になりました。私の改善体験記をご紹介します。

目次

不眠一日目

夜になりいつものように就寝しようと布団に潜り込む。

寝苦しい日は普段からよくあるけど、この日の夜は全く寝れる感じがしなかった。

季節のわりに暑い夜だったが体感上暑いと思うほどでもなく「まあ一晩ぐらい寝れなくても大丈夫」と高をくくりながら布団の中で過ごした。

結局一睡もできないまま次の日を迎え、朝5時に起きこの時間に目覚めていた娘の相手をしながら仕事へ向かう準備。

何時もの6;30に出勤。

通勤の運転中、仕事中まるで眠気を感じることはなくむしろ興奮状態が続く。

いつものように午前の診察を終え昼食。

私はほぼ毎日昼食後に20分ぐらいの仮眠をとります。

何時もなら一晩眠れなかった日に仮眠に着くと1時間以上寝てしまうこともあり、この時は目覚ましをセット。

横になるが全く眠れない。

横になっているだけで体力は回復するのでとりあえず30分ぐらい横になっていた。

その後、気分転換に散歩。

多少耳鳴りが大きいが大きく体調の不調を感じることなく午後の診察を終え帰宅。

不眠二日目

一日眠れなくてもその次の日の夜はほとんど間違いなく眠れるので不安になることなかった。

21時30分までTVを見て食器を洗い、風呂を沸かしつつ、15分の散歩。帰宅後風呂につかるという何時ものルーティーンを済ませ11時に寝床へ。

少し暑かったので窓を開け扇風機で体を冷やしているとリラックスして心地よくなり眠りかかる。

しかしその瞬間に耳鳴りが大きくなり眠れない。

何時間もそれが続き気がおかしくなりそうになったので、一旦起きて真夜中に散歩。

星空を見て肩を回していると自然とあくびが出た。

また寝床に戻り気持ちよく眠りかけると、今度は寝かかる瞬間に心臓がビックンビックンと強く鼓動を打ち体が緊張し眠れない。

漆黒の闇の中孤独感に耐えていると新聞配達のバイクの音。2日間一睡もできない。

起きて仕事へ行く準備をしていると、ひどい聴覚過敏。

もともと聴覚過敏ではあるが、普段はきちんと対処すれば日常生活に困らない。

しかし今度の聴覚過敏は異常。

ほんのちょっとの物音が頭全体に響き渡り、「この世は地獄か?」と思うほどの不快感。

施術中も外から聞こえる騒音が頭の中に響き渡る。

流石に3日寝られないのは精神が持たないと恐怖感。

昼休みに薬局で睡眠導入剤を購入。

これで久しぶりに寝られると期待。

不眠三日目

帰宅後、何時ものルーティーンを済ませ薬を飲む。

室温もいつもより下げて眠りに誘導。

気持ちよくなり眠りにつく瞬間にまた体がビクと緊張する。

寝られない。
辛すぎる。
絶望。

薬に期待していただけに絶望感が強く、眠れない夜をまた過ごす。

朝早く起きた娘の相手をし、その後いつもより早めに出勤。

車を止め仕事前に整骨院近くの緑の多いところを散歩。

聴覚過敏が恐ろしくひどいので10m先を走る車の音にいちいち反応してしまう。

ノイズキャンセルの耳栓をつけて散歩。気持ちが落ち着く。

この日は金曜日。

病院へ行くなら今日しかないと思い、昼休みに病院へ。睡眠導入剤を処方される。

日中聴覚過敏がひどく、光に対しても過敏になり、デジタル機器やTV・ラジオも苦痛。

仕事を終え夜ご飯を食べた後、TV・PCなどの光は避け静かに横になっていた。

よくよく考えてみれば今年の2月から公私ともに忙しかった。

しかし自律神経を整える生活は送っていたおかげで、大きく体調を乱すこともなかったので私は大丈夫だと高をくくっていた。

そのツケが突然やってきたことに気づく。

思っている以上に体も心も疲れていたのです。

疲労困憊。それすら気づかなかった。

いや都合よく気づかないようにしていた。

四日目

あまり早い時間に寝て眠れないのも辛いので、何時もの就寝時間の30分前に導入剤を服用。

しかし眠気がやってこない。

床に入っている時間が恐怖に輪をかける。

一旦起きてストレスコーピングを行う。

私のストレスコーピングのやり方

いろんな方法があるが、私の場合、白い紙に今ある不安や憤りをひたすら書きまくる。

書いてる間は感情的になる。

あらかじめ自分で設定していた20分たったので手を休める。

心が静まっていました。

そしてあくび。

自室のいつもの寝床に入ると体が硬直するのでリビングの簡易ベッド入る。

眠れるか不安だった。

気づいたら朝の5時

夢を見ていた記憶が鮮明のまま、とりあえず寝むれたことに安堵感。

この朝5時の時点でやはり起きていた娘をリビングに連れていき、ビングしていた番組を見せていた。

聴覚過敏がだいぶ収まっていることを確認し、出勤前に喫茶店でモーニング。

意図的にたまに外食をして慣れておかないと対人恐怖が強くなり、外食ができなくなり、心が落ち着かなくなるので行きたくなくても定期的に外食します。

耳鳴りは不快だが昨日までの聴覚過敏の生き地獄から解放されて喜んでいた。

昼休みに横になるが昼寝はできない。

あきらめ散歩に出かける。

仕事を終え帰路に就く。

車の中は無音。ラジオ、音楽が気に障る。

対向車のヘッドライトが眩しく不快

夕食を取り、光や音を抑え横になっていた。

落ち着く時間を増やし、15分の散歩を行い、風呂につかり、風呂から上がってから導入剤を服用。

体を冷やしながらストレスコーピング。

心地よくなっても自室にはいかないでリビングで就寝。

この日も眠れた。

5日目以降

起き抜けにはっきり覚えている夢を回想しながら、この日は日曜日で休診だけど何時ものように起きる。

興奮状態なので眠くない。

不眠になってから何時も以上に栄養を取るように心がけ、寝る前は薬を飲みリビングの簡易ベッドで寝て、日中から光と音をなるべく抑える生活を行って一週間たったある日。

昼休みに横になっていると薬も飲まずにいつの間にか昼寝をしていた。

そして、とても快適に目覚めた。

その日の夜から薬を半分にする。しっかり寝れる

ある日夕食後リビングで横になっているといつの間にか寝ていた。

やるべきことはまだあったがあえてこのまま寝ることを選択。気づいたら朝になっていた。

薬がなくなったのでこれを機に服用をやめる。

寝むれなくなってから行っている状態を保ちながら薬の服用をやめた。

気づいたらリビングの簡易ベッドの中で朝になっていた。

この日を境に睡眠導入剤なしで寝むれるようになった。

私の不眠改善の考え方

不眠を治すと考えるより、眠れる環境を作ることを考え実践すると不眠は改善されます。

栄養をしっかり取り、日中から不要な光・音は抑え、時間に余裕ができた時は横になり、脳の興奮を抑える。

そして軽いウオーキング。就寝前にお風呂で深部体温を上げ、上がってから深部体温を下げるなどなど。

様々な自律神経失調症(めまい、耳鳴り、頭痛、起立性調節障害、など)でも同じ考え方です。

私の場合残念ながら自分で整体が行えないので時間がかかりました。

整体で骨格を整えれば脳の興奮が静まり整体を行わない場合と比べ、圧倒的スピードで改善します。

めまい、耳鳴り、不安感、頭痛、起立性調節障害などの辛い症状は脳が落ち着く環境を作ることにより症状を改善させていきます。

そのために薬をうまく利用することはとても有効です。

根源が改善されれば薬は飲まなくて大丈夫なのです。

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