こんにちは院長の高山です。
コロナ禍での生活が長かったこともあり、自分で認識している以上のストレスを抱え、突然不安感が強くなりたかやま整体院へ来院される患者さんがとても多かったです。
不安感というのは自律神経の乱れと大きく関係しています。
そのためコロナ禍でなくても、不安感に襲われたりパニック症状が起きたりします。
そこで今回は、不安感やパニックの特徴について詳しくお話していきます。
「不安」の種類
不安感は大きく2つに分けられます。
全般性不安障害(GAD)と社会(交)不安障害(SAD)の違い
不安障害とひと言でいっても、実際には全般性不安障害、社会(交)不安障害、パニック障害、恐怖症など、さまざまに分類されております。ここでは前者の二つを取り上げてご説明します。
全般性不安障害は、不安の原因が多岐にわたっておりその原因は特定されません。一方、社会(交)不安障害は不安の原因が対人間関係場面に限られるという点に大きな違いがあります。
全般性不安障害(GAD)
全般性不安障害とは、常に過剰な不安や心配を感じ、日常生活に支障をきたす病気のことをいいます。不安の対象は多岐にわたり、学校や仕事、家庭生活など自分にまつわるものだけでなく、自分ではどうすることもできない災害や海外の戦争などまで、あらゆるものを不安に感じてしまうものです。そのため、常に緊張感を強いられ体や心は不調に苛まれることになります。例えば、疲れやすく眠れなかったり、頭痛や吐き気、めまい、肩こりなどに悩まされていたり、いつも落ち着かず、集中力や記憶力が低下したりイライラしたりすることがよくあります。
社会(交)不安障害(SAD)
社会不安障害とは、大勢の人前で発表やスピーチをしたり、あるいは人前で字を書いたり接待する際などに、数人あるいは対面での面接場面や会話などのときに、過度に緊張し、不安を感じる病気のことをいいます。もちろん、一般的にどんな人も多少は緊張します。でも、普通の人の場合ではものすごく緊張していても大きく体調を崩すことなくなんとかやり遂げることが出来たり、その場を避けようとしたりはあまりしません。
一方、社会不安障害の方は、緊張のレベルが尋常ではありません。過度な緊張のため、手足や声が震えて体が硬直したり、冷や汗が出たり、激しい動悸や吐き気、下痢、息苦しさにより、非常に大きな体調不良、苦痛が伴います。
また、必要以上に人からどう見られるかを心配し、「よく見せなければ」、「恥をかいたり失敗してはいけない」などと思うため、プレッシャーが大きくのしかかり、できる限りそのような場を避けようとしてしまいます。
そのような場面があると思うだけで、学校や会社に行けなくなってしまうため、通常の日常生活ができなくなってしまうのです。
全般性不安障害も、社会不安障害も本人にとって大変苦しく、将来が不安でいっぱいになってしまう病気です。
https://www.kagurazaka-mc.com/anxiety-disorder.html
不安が強い人の特徴
不安が強い人には、共通する様々な特徴があります。
- 疲れやすい
- つい頑張ってしまう
- 先読みをして考えすぎる
- ストレスを感じやすい
- 人が大勢でいるところが苦手
- 何か問題が起こると自分が悪いと思ってしまう
- 雑談や井戸端会議が苦手
- 音や光、匂いに敏感
- 惚れやすい
- 人の影響を受けやすい
- お腹がすくと機嫌が悪くなったり、体調を崩す
- 何かにつけ、自分にとって良い悪いで判断する
- 悩みから抜け出しにくい
- 感情コントロールがへた
- 昔のいやな出来事を急に思い出す
- 人に合わせすぎて疲れてしまう
- マルチタスクが苦手
- 些細なことで落ち込む
- 予定外のことが起きると極度に慌てる
- 乗り物酔いをする
- 子供のころよく熱を出していた
- 広く浅くより、とことん物事を追及するほうが好き
- 何かで注意されるとすべてが否定された気分になる
- 天気で体調が左右される
- 旅行は、たくさんの場所に行くより、一か所に集中したほうが好き
- あがり症
- 神経質である
- 心配性
- なじめない
- 好きな人でも長い時間一緒にいると苦痛
- 人が嫌いではないが距離を置いて付き合いたい
- 大勢で遊ぶより、1人か2.3人で遊ぶことが好き
- 近い距離に人がいると苦痛
- 「ねばならない」と強く思う
- 人の目が気になる
- アレルギー、喘息持ち
- 人の感情に左右される
- 自分を責める
- 何事に対しても0か100で取り組み極端
これらのマイナス面は、とらえ方でプラス面に変わります。
これらすべてを客観的に見ると「自分を守るため」なのです。
自己防衛本能が強いのでこの特徴になるのです。
また、自律神経失調症になりやすい人の特徴でもあります。
不安感・パニックが出たやすい人の身体的特徴
- 首や肩が痛い。または慢性的にコリがひどい
- 猫背である
- 腰痛がある
- 体が硬い
- 眼精疲労
- 倦怠感
- 体のどこかに炎症がある
- 下痢、または便秘
- 目が疲れやすい etc
まだまだ、探せば特徴はありますね。
私を含め、治療院へ来られる患者さんに多いマイナス面の特徴を記載しました。
あなたは何個あてはまったでしょうか?
また、読んでみて、あらためて「これも当てはまるな」と今まで気づかなかった自分に気づかれた人もいるのではないでしょうか?
自分を知ると不安感は下がる
自覚している、自分の特徴にさほど問題はないのですが、自分で気づいていない特徴は体や精神に問題を生じさせます。
私は30歳の時に、精神科を受診ました。
医師から「あなたは神経質ですね。」と言われ驚いたことを今でも覚えています。
自分はがさつな人間で、神経質とは真逆の人間だと思い込んでいたのです。
私の姉と弟はとても神経質でした。その二人と比べることで、私は神経質ではないと思い込んでいたのです。
また、不思議と神経質でない自分に誇りを持っていました。
姉や弟の言動や行動がよくないと思っていたのですね。
このことを深く掘り下げると、姉と弟をジャッジしていたことになります。
姉と弟より自分のほうがいいと。
無意識に「神経質な人間は好かれない。」と思っていたのです。
裏を返せば「私は人に良く思われたい。好かれたい。」という気持ちが強かったのです。
自己肯定感の欠如です。
この精神科医の一言がきっかけで、自分が神経質であるとわかり、なぜかほっとしたことを覚えています。
治療院に来られる患者さんも、自身のことをわかっていない場合がほとんどです。
自分自身の本当の特徴、性格がわからないと不安は突然やってきてあなたを苦しめます。
自律神経の乱れに対処できないのです。
そして、まだ見ぬ自身の底知れぬ輝きに気づくことができません。
私は部屋が多少汚くても大丈夫です。
毎日、人と接する仕事をしています。
しかし、神経質で内向的な人間です。
自分の本質を理解していれば、マイナスと思う自分の特性は問題にはならないのです。
むしろ強みとなり不安を遠ざけることができます。
パニック、不安感、めまい、耳鳴り、更年期、頭痛などの自律神経失調症で苦しんでいる方は自分とはどういった人間か?知ることは改善に向かうカギとなるでしょう。