前回に引き続き「めまい、頭痛、不安、動悸など自律神経失調症を改善する46のこと」後半をお送りします。
科学的根拠のあるものを集めています。
あまり考えずにできそうなもの、興味を引くものをとりあえず行ってください。
行動しないと良いのか悪いのかもわかりません。
読むだけでは何も変わりません。
また、続けることで良い結果が生まれるものもあります。
意識していない生活パターンが知らないうちに自律神経を乱します。
過緊張を取り除くことは日々重要なこととなります。
方法24 過度に楽しさを求めない
世間一般では「週末は楽しむべきで、レジャーやショッピングに行くことは良いことだ。」という風潮があります。
この基準を作っているのは、自律神経が乱れにくい人たちなのです。
悪いことだけではありませんが、人や状況により変わります。
淡々と生きると自律神経は乱れない。
自律神経を乱しやすい人は、外で楽しむことの刺激で、エネルギーを消耗させます。
治療院へ来られた患者さんの例です。
高校生の子供さんが、自律神経を大きく乱し登校できないという理由で、治療院へ来られました。
体調が改善されてくると親御さんは良かれと思い、行きたがらない子供を、外へ連れ出します。
当然のように子供さんの体調は崩れます。
その連れ出した理由を親御さんに説明すると
「レジャーに行くことがいいと聞くから連れて行った。」
「私は外で楽しむ方が元気になるから。」といわれます。
世の中の大多数の人はそれでよいのですが、自律神経を乱しやすい体質の人は違うのです。
あなたも一度、ご自分の過去の出来事を思い出したください。
方法25 ストレス解消にランニング
ストレスを感じたら自分のペースで走りましょう。
日々自分のペースで生きていけないことが世の常です。
そこにストレスがうまれます。
自分のペースで物事を行えば、自律神経は整います。
走る時間もスピードも意識しません。
トレーニングではありません。ストレス解消です。
自分の本能が望んでいるだけ走ってください。
ストレスがたまり車で暴走すれば危険です。
ストレスがたまり全力でランニングして大丈夫です。
方法26 空を見る
忙しい時や何かに悩んでいるとき無意識に下を見ます。
あえて空を見てください。
空を見ただけで、心が落ち着くことを何度も私は体験してきました。
簡単ですね空を見上げてください。
気道も開き、呼吸が自然と深くなり自律神経が整います。
方法27 苦手な人間関係は切る
自律神経を乱している方の多くは、人との関係を切れない傾向にあります。
「せっかく来てくれたのだから付き合わなくちゃ!」
突然の電話で、一方的に用件だけを言われ、自律神経が乱れている方が多くいらっしゃいます。
また、明らかではないのだけど、ある人といるとストレスが溜まっているという場合もあります。
勇気を出して、距離を取ましょう。
方法28 決まったところに決まったものを置く
いつも使うものは、必ず同じ場所に置いておきましょう。
ものを探すのはストレスです。
些細なことの積み重ねで、自律神経の乱れを抑えることができます。
方法29 人との境界線を意識する
「街中で、子供が親に怒られている姿を見て、気分が悪くなる。」
「職場で同僚が注意されているのを聞き、自分が責められている気持ちになる。」
脳内にミラーニューロンシステムというのがあります。
人は他人が動いているのを見ているだけで、脳がその人の動きをするのです。
昔から武道の世界では見取り稽古という、見学するだけの稽古があるのです。
上級者の動きを観察することで、脳が自動的にその動きを覚え、上達するのです。
自律神経を乱しやすい人は、このミラーニューロンシステムの性能が良いのです。
だから自分のことのように感じやすいのです。
また、無意識に潜んでいる昔の感情が想起していることもあります。
そんな時、「これは私の問題ではない、現実ではない!」と自分に言います。
無駄に共感していると、自分のエネルギーが消費され、疲れてしまいます。
また、逆に「なんで私の気持ちがわかってくれないの!!」と共感してほしい気持ちも注意しなくてはいけません。
そんなときは「これは私の問題」と自分に言いましょう。
方法30 一人でいることに喜びを感じる
40代のキャリアウーマンの患者さんが「一人でご飯食べていると、あの人友達いないんだ~と思われるのが嫌で絶対人と一緒に出掛けます。」と言われました。
この方好きで他の人と外食しているわけではないのです。
タイプ的に見れば、ひとりの時間を有意義に過ごしたほうが、疲れないタイプなのですが。
私も20代のころ同じ思いでいました。小さなころから学校や親からみんなでいることが良いことと教えられ生きてきたので、無意識に刷り込まれていたのです。
その世界観で物事を見ているとき、真の喜びはありませんでした。
今は一人で有意義な時間を過ごせる、成熟した喜びをじわっと感じています。
無理に人と合わせるのではなく、自分の人生を生き、一人でいることの重要性、喜びを感じ、楽しんでください。
方法31 気にしていることを気にしすぎない
私は子供のころから本が好きです。
しかし、20代のころ本屋さんで本を探すのがとても嫌でした。
「万引きしていると思われているんじゃないか?」
「不審に思われているんじゃないか?」
と気にしすぎていたのです。
さらに本を探していると情報過多になり、脳の疲れが強くなり、被害妄想は強くなります。緊張感は増し、傍目に様子が不審になっていきます。
悪循環です。
気にしだしたら目的に注意を向けましょう。
20代の私にアドバイス「必要としている本を買うことに意識を向けよう」です。
方法32 被害妄想だと認識する
学生中、夕方学校から帰宅するために歩いていると、雨戸を閉める音が聞こえます。
自動的に「俺が通ったから雨戸を閉めているんだ。」と反応していました。
当時を思い出すと「愛される存在ではない」と心底思っていました。
すべてから排除されている、戦わないといけないと思っていました。
冷静に考えれば、夕方になり雨戸を閉めただけの行動に対して、勝手な思い込みをしていただけなんです。
多かれ少なかれ日常で被害妄想になっていませんか?
一旦深呼吸をして考えて見ましょう!
方法33 疲れたら休む
とても簡単そうでこれができないのです。
「私がこの仕事を早く終わらせ、ゆっくりしよう。」
「私が孫の面倒を見ないといけない。」
「家の掃除を終わらせないといけない。」
「私は怠け者ではない。」
やらなければいけないことは山ほどあります。
そこで疲れたことを感じるのをやめてしまうのです。
疲れを感じなければ気持ちよく行動を続けられると人は思います。
しかし、それが間違いなのです。
疲れはあなたを守るサインなのですから。
「これ以上今行っていることを続けると病気になりますよ。」と教えてくれているのです。
疲れたら休み、少し回復してからまた行動に移しましょう。
疲れを感じたら、その場からいったん離れ、体を少し動かします。
車で長距離を走るとき、疲れを感じる前に休息をとると、目的地に着いた時の元気さが違います。
私は、10代20代前半まで疲れるまでひたすら運転することを繰り返していました。
目的地に着くと疲れひどく、一時長い休みを取らないと動けない状態になっていました。
ある日本で第二次世界大戦中の日本軍の話を読みました。
オートバイで移動するとき、必ず距離を決め休憩を取っていたと書いてあったのです。
この記事を参考につかれていなくても、1時間一回休息をとることにしました。
目的地についても元気で、すぐに楽しく過ごせるようになりました。
人は疲れがたまると自律神経が乱れます。
疲れる前に休み、自分のサインをチェックし行動に移しましょう。
方法34 なぜか急に人に会いたくない、外に出たくないと思ったら素直に一人静かに過ごす
自分の感覚に気付かず、知らぬ間に心の限界に達してしまったときになる状態です。
異常ではないのです。自己防衛本能なのでその気持ちを優先しましょう。
エネルギーが回復したらまた、いつも通りに戻ります。
無視し続けていると限界を超え、長期の引きこもりになってしまいます。
目的が大事
それでもどうしても人と会わなくてはいけないときは、目的だけ達成できればいいと自分を許します。
私は施術技術を向上するために、研修会に参加します。
以前は人の集まりがあるときは「コミニケーションを取らないといけない。」という強迫観念がありました。
結局、そのとき話せたことで、良い気分になっただけでした。ともと私は器用ではないので、会話に集中し、肝心の勉強がおろそかになっていました。
そして、残ったのは疲労のみでした。
あるとき、心のシャッターが下り、人と会いたくなかったのですがどうしても研修会に行かなければいけなくなりました。
そのとき、必要なことだけをして来ようと思ったのです。
それ以来、一日研修会へ参加しても、一言も話さないで帰ってくることが、当たり前になりました。
他者からは「おかしいんじゃないか?」といわれることもありますがおかしくありません。
また、必死に学んでいると不思議と必死に学んでいる人と自然と会話が生まれます。
目的のためだけに行動することで、良い人間関係は作りやすいです。
方法35 雑談はしなくてよい
自律神経を乱す方に、他愛もない会話、雑談が苦手な場合が多いです。
私も大の苦手、どうしても雑談をしなくてはいけないことになり、危機感を感じ「雑談がうまくなる本」を購入しました。(読んでもうまくいきませんでした。)
頑張って雑談をするのですが異常に疲れてしまい、不機嫌になってしまい、むしろ人間関係が気まずいものになってしまったことが多々あります。
無理に話す必要はないと自分に許しを与えてください。
方法36 相手の状態を判断する
自律神経を乱しやすい人は、もともと相手の顔色や様子をうかがうのは得意なのですが、自分が得意なこととなると相手を気にせず矢継ぎ早に話してしまう傾向があります。
私も普段無口なのですが興味のあることだととても饒舌になります。
20代前半あまりにも極端なので「二重人格なんじゃない?」「おかしい」と非難されたことがありました。
私自身もおかいしいと自分を非難していました。
これは気質なのです。なにもおかしいことではありません。
ただ話しているとき相手の気持ちを考えることが大切です。
また、悩み事を打ち明けたいとき相手を選びましょう。
選ばないと傷つきます。
方法37 高いところから景色を眺める
小高い丘から街を見下ろす
山の頂上から下を見下ろす
高いビルから日常生活を送る人々を見る
違う視点から物事を見ると落ち着きを戻します。
方法38 「今ここに」を意識して日々暮らす
なんとなくや、ながらで生きていると自律神経は乱れます。
「食器を洗いながら早く終わらせて休みたい。」
「スマホを見ながらご飯を食べる。」
何がなく行う行動ですね、実はこの行動が自律神経を乱しているのです。
食器を洗うときは丁寧に洗う癖をつけるか食器のデザインを絵を書くように見て、洗います。
食器を洗う行動は同じなのですが意識を変えると質が変わり、自律神経が整うのです。
食事を食べるときは味わいます。
料理に何が入っているかを、当てるぐらいの意識で食べます。
集中すると自律神経は整うのです。
同じ時間同じ行動を行っても、意識の違いが、自律神経を整える、自律神経を乱すという結果を招くのです。
方法39 感情的を人にぶつけることは損
怒り、悲しみ、自責、落ち込みなどが出て、それを人にぶつけそうになったら、一旦深呼吸をし、「損はしない」と自分に言いましょう!
感情的になると自律神経は3時間乱れます。
また、感情的になってから時間が経過した後「なんであんなに感情的になったんだ。」と自己反省をすることが多くないでしょうか?感情的なるのは損以外なにものでもありません。
方法41 心の中で挨拶する
「今の人は挨拶もしない!!」と怒りながら治療院へ入ってくる患者さんがいました。
確かに気持ちよく挨拶しあえば、気持ちが良いものですが、人によっては挨拶もしたくない時があったり、そもそも挨拶を絶対にしなくてはいけないということはないのです。
私は昼休み散歩をします。
人通りが少ない道を歩いていると、反対方向から人がやってくると「挨拶しないといけない」という脅迫観念がありました。
挨拶をして無視されると嫌な気分になります。
しかし、それは自分勝手な欲だと気づきました。
それ以来、すれ違う人に、心の中であいさつするようにしています。
妙な強迫観念から解放された、私の表情も穏やかになったのでしょう。
そのせいか、相手から先にあいさつされることが多くなりました。
また、宇宙(当然地球上も)に存在するものは、90パーセント以上目見えないものと言われています。
心理学でも、我々が普段意識していることは全体の10パーセントにも満たない。
意識できない、潜在意識が90パーセント以上といわれています。
このことから、こちらの心持が変われば、言葉でない何かが相手に通じている可能性も高いということですね。
心の中で挨拶するだけで、ストレスが減る人もいるでしょう。
方法41 結果に価値を置かない
一般的に結果がすべてと判断しがちですが、結果が悪いと無意識に「残念、これだけ頑張って来たのに」と落ち込むことがあります。
その反応を、意思の力を使い、結果ではなく過程に価値を置くのです。
人の価値は結果ではありません。どれだけ必死に取り組んできたかです。
そのうえで結果ついてくれば良いのです。
また、結果が得られなければ過程に問題があるのかもしれません。取り組み方をもう一度検討すれば良いのです。
方法42 時間を決める
やるべきことに対し、時間を決めます。
決めた時間内、そのことだけに、集中します。
不安になるとき、不満を吐き出す時間も決めます。
割り切れば、意外にできるものです。
方法43 深呼吸
緊張が高まると、自然と呼吸は浅くなります。
呼吸を深くゆっくり行えば、副交感神経が優位になります。
緊張を感じてなくても、時間を決め深呼吸を行いましょう。
方法44 どうにもならないことはあきらめる
深追いをしません。気になったことを早急に解決し、気分を良くしようとしてはいけません。できることを行い、あとは任せます。
人との関係が崩れた場合、早めによりを戻したい気持ちになります。
その時に自分ができることを行い、あとは相手の判断に任せます。
相手の気持ちもあります。気持ちは時間とともに変わることもあります。
矢継ぎ早に、自分の意志だけを相手に伝え続ければ、戻ろうとしている関係すら崩れます。
方法45 利害関係のない、損得抜きの穏やかな人間関係
すべての人間関係を利害関係のない、損得抜きで行えれば一番良いのですが、現実そうもいきません。あえてそう言った人間関係を作りましょう。
方法46 一日の終わりに自分の一日を振り返る
一日の終わりに、客観的に、自分の一日を振り返ります。
ジャッジはしません。観察するように行ってください。
例:約束を断られ落ち込んだが、相手が重い病気だったことがわかった。
隣の席の人の声が気になったが、その感情を押さえつけた。
よく見られるため、大げさに知ったかぶりをしてしまった。
大事な待ち合わせの時間に、相手が遅刻してきて困ったことを言えなかった。
新人の仕事が遅いので、自分で行って疲れた。
時間的に余裕があったのに、横断歩道を渡るのに困っていた老人に声をかけなかった。
最後に
今まで、読んでいただいた46のことは、やろうと思えばできることなのですが、いざ、やろうとしても以外にできないものです。
理由は体の疲れ、思い癖がそうさせるのです。
意志の力では、ではどうにもならないことなので、できない自分を責めないでください。
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