本日は不安神経症とパニックが整体で改善されたケースをご紹介いたします。
K.Y様は鹿児島市在住の50代女性で、お仕事は病院で看護士の仕事をされています。
大学生の息子さんと会社員の旦那さんとの三人暮らしです。
急な動悸と強い不安感からパニックに
昨年の10月に職場から車に乗り家に帰る途中で急に動悸が激しくなり、不安に襲われ、車を路肩に止め回復を待ちました。
次の日に病院へいき検査をされましたが、特に異常はありませんといわれました。
検査をされた病院で心療内科を紹介され、紹介先の心療内科で「不安神経症、パニック障害」といわれ薬を処方されました。
しかし薬を飲んでもまたあの酷い動悸が起こるのだろうという不安は収まる気配はなく、その後も過呼吸が発症。
薬を飲み続けることへの罪悪感もあり、たかやま整骨院へいらっしゃいました。
K.Y様は午前11:30にたかやま整骨院へいらっしゃいました。
受け答えがとてもハキハキされ動作も機敏な方でした。
初回施術、突然不安になったりパニックが起きるのが怖い!!
カウンセリング~施術
カウンセリングシートにご記入を頂たあと、カウンセリングを行いました。
不安神経症、パニック障害、過呼吸以外にも首のコリ痛みがとても強いとご記入されていました。
「今までこんな症状になったことがないので不安です。一番不安なのは仕事をしている最中に症状がでないか、車を運転しているときに症状が出たら怖い。」と言われました。
問診が進んでいくうちにK.S様の顔色が急激に悪くなりました。
「大丈夫ですか、まずはうつ伏せになり気分の悪いのを改善しましょう」とお伝えし頭蓋骨の調整を行いました。
うつ伏せで寝て頂きました。呼吸が速くとても荒くなっていました。
後頭部、側頭部、こめかみの施術を行うと呼吸がとてもゆっくりになり、カラダとココロが落ち着いたことがわかりました。
次に仙骨から脊椎、頸椎までの施術を行い、ベッドの淵に座っていただき深呼吸を行っていただきました。
「今ご気分はいかがですか?」と尋ねますと「ウソみたいに気分が良くなりました。」と不思議そうに言われました。
体の検査~施術
首の検査を行いました。まずは下を向いていたただきました。
自律神経バランス整体を行った後だったのでいつもより下を簡単に向けるとおっしゃっていらっしゃいました。
しかし顎が胸につかない状態なので正常ではありませんでした。
普段首の動きが悪かったので少しの改善で気持ち良さを感じていらっしゃいました。
上を向いていただくと可動域は狭く肩が痛いとのことでした。
ここでK.Y様が症状として訴えていない腰の検査を行いました。
たくさんの患者様の施術を行ってきた中で首に症状がある方で腰に問題がない方はいませんでした。
逆に腰の調整を行っただけで首の症状が改善されたことも多いのです。
K.Y様も腰から上半身を前にまげた検査を行うと、床に指が少し触れるくらい曲がりました。
後ろに反る検査では腰に痛みを訴えていました。
仙骨、骨盤、大腰筋の施術が終わり腰の検査を行いました。
腰から前に上半身をまげた検査だと手のひらが床につき、後ろにそらす検査では可動域が大幅に広がり痛みも改善されていました。
この状態で首の検査を行うと下を向き上向き。明らかに可動域が広がっていました。しかし、下向きで顎が付きません。
上向きではまだ肩に痛みが残ります。そこで頸椎の整体を行いました。下向きでは簡単に顎が胸に付、上向きでの肩の痛みも改善されました。
パニック、不安神経症の方は首が辛い
パニック、不安神経症の方で首の動きが良い方を診察したことはありません。
首の筋肉が硬くなり頭に必要な血液を送る血管がつぶされた状態になり、脳が正常な機能を果たさなくなります。
もう一点大きな理由は首の上から後頭部の中に脳幹という部分があります。
この部分がセロトニン、ノルアドレナリンなどと言われる物質をつかさどっています。
特にセロトニンと言われる物質が減少するとパニック、不安神経症になるのです。
ですから首から後頭部に掛け整体を行うことで気持ちが落ち着くのです。
2回目~5回目の施術、首の状態が良いとパニックが起きない
2回目の施術
3日後にご来院していただきました。首の状態は良好とのことパニックも今のところ起きる感じがしないとのこと。
自律神経バランス整体と首、腰の整体を行い、さらにカラダは良い状態になりました。
3~5回目の施術
この間に一回夜勤があった次の日に、車を運転中パニックが起きそうになったそうですが、あらかじめ私がお伝えした呪文を唱えることでなんとか家に戻りつくことができたとのこと。
引き続き自律神経バランス整体を行い脳の興奮を鎮め、自律神経を整えることを行いカラダに良い情報を数多くインプットしました。
6回目の施術、カラダが整えば自分の理想の行動がとれる
首・後頭部の状態が良くなり、カラダ全体のバランスが整ってきたところでカウンセリングに時間を多く使いました。
カラダが整わない状態でココロの問題に着手すると患者様が理想と思っていることができないので、自分を責め症状の悪化につながってしまうからです。
K.Y様はとても生真面目な方です。
カウンセリングを通して何事に対しても「やらなければいけない」という強迫観念があることに気が付きました。
そして、「やらなければいけない」と仕事と家庭に対し頑張っていると、「なぜ自分以外の人はやらないんだ」という気持ちが生まれ人を責めてしまいます。
せっかく今まで構築してきた良い人間関係もその一瞬で崩れてしまい、後でご自身を責めるのです。
あらゆる人間関係のなかでこのパターンが起こると仰ってました。
K.Y様に提案をしました。
「仕事が辛い時、ココロからご自身の気持ちを他の人に伝えてみませんか?」
K.Y様「それはほかの人に悪いからできない。」と言われました。
「逆に同じ職場の人からココロから辛いと言われた場合どうされますか?」
「力になりたいと思います。」
「私から見て今のK.Y様の状況は辛い状況なのですよ。ほかの方が同じようにパニックを起こし過呼吸になっている状況だとしたらどう思われますか?」
「辛いだろうなと思います。」
K.Y様のような状況の方はとても多くいらっしゃいます。
自分のことは分からないのです。
しかし、意識しなくても無意識にココロの限界を察し「不安神経症やパニック」という形で限界に近付いていると信号が送られてくるのです。
この時点でカラダが整ったので生活のパターンを少し変えていきます。
5回の施術を行っていた経緯から夜勤があった後に特に症状が強くなることがわかっていました。
夜勤を行うと人は自律神経が急激に乱れます。
必然的にパニック障害、不安神経症を起こしやすい状態になります。
そこで「夜勤ができない状態であることを職場の人に伝え夜勤を変わってもらってください」
と提案しました。
K.Y様はしぶしぶながら承諾されました。
7回目~10回目の施術、本心を伝えると何かが変りパニックが治まる
7回目の施術
今まで一番顔色が良い状態で来院されました。
お話を伺うと「快く夜勤を変わってもらえた。」と嬉しそうでした。
職場の方々はK.Y様の状況を心配されていたのです。
要約K.Y様から助けてほしいといわれ職場の方々は安心されたようです。
ココロから大変なことが伝わると人は自然と助けたくなるものです。
中には「なぜ私が助けなきゃいけないの?」という人もいますが、判断は相手に任せ自分が自分のために主張しましょう。
しかし、義務を果たさない人が権利を主張することには反対です。
何度も助けられ助けてという経験をするうちに本心から人に対しての信頼関係が生まれます。
その過程で自分を許し、他人を許すことで生きることが楽になっていきます。
自分の考えの中で生きることに限界を迎えた時、パニック障害、不安神経症などの様々な症状が発症するのです。
発症しているときはとても辛いことですが、いつの日か、あの時があったから今がると思える日が必ずやって来ます。
私、高山も以前パニック障害、不安神経症で苦しい思いをした経験があります。
又、今でもカラダやココロのバランスが崩れかけた時発症しそうになる時があります。
そんなとき自分を振り返り正すべきことを行うと症状は遠のいていきます。
10回目の施術
K.Y様はまれにパニックになりそうなこともありますが改善されました。
日常生活の工夫を行っていけば症状は発症されません。
今はカラダの歪みを定期的に整えるメンテナンスにご来院されています。
カラダ全体を整えることで首も良い状態を保つことができ、生活の改善もされているので脳内分泌物質が正常な状態を保つことができ不安のない快適な生活を送ってらっしゃいます。
K.Y様お待ちしております。