【症例紹介】人間関係によるパニック・不安・原発性局所多汗症・顔のほてりの改善事例

鹿児島市在住50代の男性会社員で、不安感が強く人前で緊張すると手が震え、汗を多くかき困っていた方の改善事例をご紹介します。

まずはこの方から頂いた感想をご覧ください。

目次

体験談

3年前に着任した上司が、自己主張が強く、理不尽な事が多く2度ぶつかりましたが改善なしでした。心と精神が耐えられずトラウマになりました。先生の自律神経整体受け本来の自分を取り戻しそうです。有難うございます。

クチコミサイトエキテンに投稿されたクチコミより

初回時のカウンセリング

T.T様が初めてご来院された時の印象は、50歳という年齢よりも数段若く見え、礼儀が正しく、謙虚な方という印象でした。

問診票にご記入いただき問診を行いました。

ご記入いただいた症状は不安感、手の震え、多汗、顔のほてり、腰痛でした。

くわしくお話を伺うと、人前で緊張すると手が震え、多汗・顔のほてりが発症。また車の暖房で特に顔のほてりが強くなるとのこと。それが大事な場面で発症することが不安だとのことでした。

各症状が初めて発症したのは同時期で、3年前に会社の上司が変り、少し時間がたってからそれらの症状が気になり始めたそうです。

T.T様は接客もされるのでとてもお困りの様子でした。

体の検査

自律神経の乱れの大きな原因の一つに、カラダの歪みがあります。

特に首の状態が悪いと、脳が興奮状態になり、全身の緊張状態は強くなり、自律神経が乱れます。

カラダの歪みが整うと自律神経も整っていきます。

自律神経が整い始めてから、ココロの問題に介入していきます。

そういった理由から、たかやま整骨院では必ずカラダの可動域の検査を行います。

ベッドに座った状態で首の検査から始めました。

上下、左右、回旋すべてに可動域が狭くなっていました。

上を向くとき、特に首の後ろに痛みを発症していました。

次に立った状態で腰の検査を行いました。

前に倒す時も、後ろに反る時も、可動域は狭くなっていました。

前に倒すと、右の腰がとても痛いと訴えられていました。

後ろへ反ると腰全体がとても辛そうでした。

次に自律神経の検査を行うとふらつきが大きく、明らかに自律神経が乱れていました。

当院の見立て

不安感について

不安に関しては「症状が発症することへの不安」とありましたが実は不安になるカラダの状態だから症状が発症し、その症状を恐れることで不安感が増すという悪循環に落ちいっていたのです。

「あなたも経験がありませんか?」
まだ起こってもいないことに不安になること、俗に言う取り越し苦労。

分かっていても自分の意志ではうまくいかず自分を責めます。

心理学でいえば潜在意識が起こしていると言います。

しかし、ココロだけの問題ではないのです。

首の状態が悪くなると、脳のなかの物質セロトニンが減少し、不安感は強くなっているのです。

整体でカラダを整えると今まで思ったようにできなかった行動ができなかったことも行いやすくなります。

手の震えに関して

T.T様の手の震えは病院で「問題がない、気のせいだ。」と言われていました。

手の震える状況は、緊張したとき、また、その震えを止めようと思うと震えが強くなると仰っていました。

初めて震えが発症したときの状況は、仕事上のストレスがピークに達していたころに、初対面のお客様を接客しる最中にそれは起こりました。

接客中に、自分がとても緊張していることを感じた瞬間に手が震えたそうです。それから手の震えが気になり症状が続いているとのことでした。

この話から手の震えは本態性振戦だということが分かります。

日本の全人口のおよそ4%の方が本態性振戦であると言われております。

現代医学で原因ははっきりしていないのですが、明らかに緊張したときに起こる症状であることだけは分かっているのです。

多汗に関して

汗に関しては、お話を伺っていると原発性局所多汗症だと分かります。

こちらも現代医学でははっきりした原因は分かってはいないのですが、交感神経が優位に立ちすぎると発症するのです。

T.T様の場合、緊張をしたときと暖房を掛けた時にこの症状が特に強く現れるとのこと。

人間の体温調節は交感神経の働きで行うところが多いのです。寒い屋外に出ると、身体が体温を上げようと交感神経が優位になり、手や足の血管が収縮します。

その血液がT.T様の場合顔に集中していたのです。血流量が増えた顔はほてります。その状態で暖房が効いた室内に入ると血管はゆるみます。

しかし、部屋の温度が高いため、ほてる感覚は持続するのです。そして、さらに汗をかいてしまうのです。

この状況からT.T様のすべての症状は自律神経のバランスが乱れたことによるものと言えるのです。

T.T様の自律神経が乱れていた理由

1:上司との折り合いが合わず、衝突を繰り返したが理解されない強い怒りのため自律神経が乱れた。

2:カラダの姿勢が悪く、特に首に負担がかかることで脳内物質セロトニンが減少し、不安になりやすい状態だった。

3:三交代制のお仕事で夜勤もあり、自律神経の機能が乱れやすい生活環境だった。

4:もともとの性格が神経質であり、自律神経失調症になりやすい体質だった。

5:アルコールをよく飲まれる。アルコールを解毒するとき交感神経が優位になり、解毒時に水分を大量に使うため、脱水症状を起こし、さらに交感神経が優位になるのです。

6 :T.T様が五十歳であるということ副交感神経の機能的が落ちるのです。

大きな理由としてこの6つのことが重なったことで、今回の症状を発症していたのでした。

このうち一つでも欠けていたら、強い不安感、手の震え(本態性振戦)、多汗(顔な汗、原発性局所多汗症)、顔のほてりは発症していなかったと思われます。

この後7回の施術ですべての症状が同時期に改善されていくのですが、その過程を詳しくお話します。

施術1回目

骨盤の調整

T.T様は普通に立っている状態が猫背です。

骨盤が前屈することで猫背となり、そのために首を前に突き出す形となり、首、肩、脳幹に負担がかかっていた状態でした。

やはり自律神経の乱れは、カラダの影響が大きいことがわかります。

仰向けで寝て頂くと、首と腰に違和感があるとのこと。

骨盤の前屈が引き起こしている症状です。

一旦座っていただき骨盤の調整を行い、前屈していた骨盤を改善させました。

再度、仰向けで寝て頂きました。

「腰も首も違和感がなくなった。」と驚かれた様子でした。

大腰筋の調整

次に太ももの骨から前を通り、腰の骨についている、大腰筋を緩める施術を行いました。

同じ姿勢のまま、骨盤の左右の歪みを修正しました。

最初の検査と同じように、立っていただき、腰の検査を行うと前屈後屈ともに可動域が改善されていました。

前屈したときの右腰の痛みも改善されていました。

右の腰の痛みは、骨盤の前屈と大腰筋が硬くなったことで引き起こしていた症状だったのです。

座った状態で首の検査を行うと上下、左右、回旋すべてに可動域が広がっていました。

頸椎・胸椎・大胸筋の施の調整

しかし、まだ完全な動きからは遠く座った状態のまま、頸椎、胸椎、大胸筋の施術を行いました。

再度首の検査を行うとスムーズに動き、痛み違和感は皆無となっていました。

首の状態は骨盤のゆがみが原因である割合が多いのです。

逆に首だけ整えても、完全に改善されないか、再発しやすくなるのです。

施術ごとに痛みが改善され、血行が良くなり、落ち込んでいた気分も回復し始めました。

T.T様の表情がどんどん明るくなっていくのがわかりました。

長いこと辛い思いを我慢されていたことがわかります。

頭蓋骨・仙骨の調整

最後に頭蓋骨、仙骨を中心に自律神経バランス整体を行いました。

施術中、T.T様は非常にリラックスされ、最後は寝息が聞こえたほどでした。

初回施術後のご感想

施術後にご感想を伺うと

「痛かった腰が嘘のように良くなり、久しぶりに心底リラックスできた。」と喜んでいらっしゃいました。

T.T様の症状 不安感 手の震え、多汗、顔のほてりを個別に追究していけば、自律神経のバランスが乱れたことのより、各症状が発症していることがわかります。

施術2回目

初回の施術から3日後にご来院いただきました。

初回施術後からこの日までの間、首の辛さに関しては少し楽になったような感じがするとのことでした。

不安感、手が震え、汗、ほてりに関しては変化がありませんでした。

体の検査

ベッドに座った状態で首の検査を行いました。

上下、左右、回旋すべて前回施術後とほぼ一緒でした。

上を向くとき、首の後ろに痛みが軽減されていました。

次に立った状態で腰の検査を行いました。

前に倒す時も、後ろに反る時も、可動域はすべて前回施術後と一緒でした。

前に倒すと、右の腰に痛みがあり、後ろへ反ると腰全体が辛いとのことでした。

次に自律神経の検査も前回と同じ結果でした。

カラダの痛み、可動域に関しては前回施術直後と同じ状態でした。

自律神経の改善の仕方

患者様ご自身が日常生活で首や腰に痛みを感じなくなり、目視でカラダの姿勢が良くなったと思うほどの改善が見られた時に、自律神経の症状は改善され始めます。

カラダに発症している症状が良くなり始めてから、少し遅れて自律神経の症状は改善されていくのです。

施術3~4回目

ベッドに座った状態で首の検査から始めました。

上下、左右、回旋すべてに可動域が広くなっていました。

上を向くときの首の後ろの痛みも、軽減されていました。

次に立った状態で腰の検査を行いました。

前に倒す時も、後ろに反る時も、可動域は広がっていました。

前に倒すと、右の腰の痛みは初回と比べると軽減されていましたが痛みはあると訴えられていました。

後ろへ反るときの腰全体辛さは軽減されていました。

不安感、手の震え、多汗、顔のほてりに関しては、ご来院される前と比べ回数が減ったとのことでした。

カラダが良い状態を覚え始めたので、短時間で良い状態に戻りました。

そこで、カラダの整体よりも自律神経を整える時間の割合を増やしました。

施術5回目

お仕事がお忙しく、1週間時間が空いてからの、ご来院となりました。

体の検査

ベッドに座った状態で首の検査から始めました。

上下、左右、回旋すべてに可動域が前回より狭くなっていました。

上を向くとき、特に首の後ろの痛みが再発症していました。

次に立った状態で腰の検査を行いました。

前に倒す時も、後ろに反る時も、やはり前回施術後に比べ可動域は狭くなっていました。

大腰筋がかなり硬くなっていました。

前に倒すと、右の腰が前回と同じくらい痛いと訴えられていました。

後ろへ反ると腰全体が辛さを訴えられていました。

不安感、手の震え、多汗、顔のほてりに関しては以前よりあまり気にならなくなっているとのことでした。

施術

カラダの整体を行うととても速く良い状態に戻りました。

今回施術時間が少し空き、以前と同じカラダの使い方を多くしたため、一時的にカラダが悪い方へ戻っていただけでした。

施術後カラダは、通院されてから、一番可動域が広がり、無痛の状態となりました。

「不安感、手の震え、多汗、顔のほてりに関しては以前よりあまり気にならなくなっている。」ということは自律神経は確実に整ってきています。

カラダの乱れ=自律神経の乱れではあるのですが自律神経症状へのフィードバックは時間差が生じます。

施術6回目

ベッドに座った状態で首の検査から始めました。

上下、左右、回旋すべてに可動域が前回の施術後と同じ状態でした。

上を向くとき、特に首の後ろに痛みは感じないのですが、違和感があるとのことでした。

次に立った状態で腰の検査を行いました。

前に倒す時も、後ろに反る時も、可動域は改善されていました。

右の腰の痛みも改善されていました。

後ろへ反るときの腰全体の辛さも改善されていました。

次に自律神経の検査を行うと多少ふらつきはありますが、初回時と比べるとふらつきが改善されていることがT.T様ご自身が確認できるくらい、安定していました。

手の震えに関して、一度接客中に緊張感が強くなったときに、気になったとのことでした。

不安感が起こってもすぐに理性的になり、ひどく不安になることはなくなったとのことでした。

多汗、顔のほてりに関しては、気温が上昇してきたこともあり、暖房にあたる機会が減り、外気と室温との差がなくなってきていることもあり気にならなかったとのことでした。

気温が低いところにいる時に、顔に血液が集まり、その状態で気温の高い室内に入った時にほてりが起こりやすいので季節が変わったことがT.T様には好条件となっていました。

頸椎の状態が改善されてくると、セロトニンが増え、感情的にならずに理性に対応ができるようになるのです。

施術7回目

ベッドに座った状態で首の検査から始めました。

上下、左右、回旋すべてに可動域が改善されていました。

次に立った状態で腰の検査を行いました。

前に倒す時も、後ろに反る時も、可動域は改善されていました。

前に倒すと、右の腰に張りを少し感じると訴えられていました。

後ろへ反るときの問題はなくなりました。

次に自律神経の検査を行うと、耳をふさいだ状態での検査時のみ、ふらつきが見受けられました。

不安感、手の震え、多汗、顔のほてりに関して

気温が上昇したことも、改善する大きな要因となりましたが、日常生活でほとんど気にすることもなくなりました。

不安感 手の震え、多汗などの各症状が気になったとしても、その時だけで症状を引きずることなく、上司に対する、嫌な感情が沸き上がっても理性で対処できるようになったとのことでした。

この結果からカラダの状態が改善してくると直接、自律神経症状が比例して改善してくることがわかります。

カラダの歪みが整うと、自律神経のバランスが整っていくのです。

まとめ

カラダが整うと理想の自分に近づける

自律神経のバランスが崩れる要因は、ココロの問題も大きいのですが、カラダが整ってから、ココロの問題に触れると効率よく自律神経のバランスを整えることができます。

カラダのバランスを整えることで、セロトニンの分泌量が正常化し、不安感が軽減されます。

更に脳脊髄液の循環を促し、神経を解放することで脳の興奮は鎮静化され、乱れていた自律神経が整います。

この状態までカラダが改善されれば、ココロが安定し、思っていることを行動に移しやすくなります。

ちょっとわかりにくいですね。

例:アルコールを飲まない方がいいことは分かっているんだけど飲んでしまう。

甘いものを食べない方がいいのは分かっているんだけどついつい食べてしまう。

イライラ子供にしてしまいたくないのにしてしまう等

コロで思う通りに、自分自身がいうことを聞いてくれない。

そして、できなかった自分を責めてしまいます。

結果、自律神経のバランスが輪をかけ乱れてしまうのです。

セロトニンを増やし、脳の興奮を鎮静化し、自律神経のバランスが整えば、行動に移しやすくなるのです。

順序を踏まえてできることから行動に移せば、理想の自分に近づけていきます。

今現在、T.T様は2週間に1回のペースで通院されています。

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