【症例紹介】耳鳴り・めまいが整体で改善したが2日間で再発したケース

今回はただいま耳鳴り施術中の鹿児島市在住40代会社員の女性のご紹介です。

5回目の施術で一度改善された耳鳴りが、たった2日間で悪化してしまったI.N様です。

この話を教訓に耳鳴り・めまいを改善するための知恵をお伝えしていきます。

目次

5回の施術で耳鳴りめまいが改善された。

I・N様の仕事はパソコンに膨大なデータを入力するお仕事です。

窓のないオフィスのため、一日中外の景色は見えず、太陽の光にあたることもありません。

一日どんな天気だったかもわからないとおっしゃいます。

さらに他の人とほとんど会話すこともない環境で一日中パソコンに向かう、過酷なお仕事をされています。

症状発生から改善まで

昨年の12月にめまいと耳鳴りの症状が酷くなり当院へ通院をされました。

10月にめまいも耳鳴りもほぼ同時期に発症され、怖くなりすぐに病院へ行き、検査を受けました。しかし、器質的に異常がないと診断されました。

10月の末、同僚が一人風邪で休み、いつもより打ち込み作業が忙しくなり、かなりのストレスだったと言われていました。

めまいが発症したのは、一日パソコンに向かったあと、さらに残業で追い打ちを掛けるような状態でパソコンに向い、頭痛を発症した直後でした。

パソコンのモニターから目を外し、手元のコーヒーカップを見ようとしたときにくらくらとめまいがしたそうです。

10秒ぐらいその状態が続いた後、今まで気にならなかった他の人が打つパソコンのキーボードの音が大きく聞こえ、その後「キーン」という音が聞こえたそうです。

明らかに自律神経のバランスを崩した時の症状でした。

初回施術

1回目の施術時、自律神経のバランスを整える整体を行いました。

その後、仕事でキーボードを叩くため指、手のひら、腕周りの筋肉が極端に硬くなっていたので、指、手のひら、腕周りの施術を行いました。

指から腕の筋肉が硬くなると肩、首の筋肉が硬くなります。

肩、首の筋肉が硬くなると神経、血管が圧迫され耳鳴り、めまいの原因になります。

1回目の施術を終えた後、首肩の可動域が増え、背中の張りが楽になったと言われていました。

2回目の施術

2日後に2回目の施術を受けられました。

この2日間仕事も落ち着いていて、耳鳴りも発症しなかったとのこと。

1回目の施術時より明らかにカラダ全体が柔らかくなっていました。

3回目の施術

それから2日後に3回目の施術

この間に同僚と居酒屋へいき、お酒を飲んだ次の日の朝、スマホを見たときにめまいが起こりました。しかし、その一瞬だけで、それ以降めまいは発症しなかったとのこと。

5回目までの施術

それから5日後の金曜日に5回目の施術を受けられた時「ほとんどめまいも耳鳴りも最近ないんです。」と喜ばれていました。

症状が再発するまで

土曜日は年度末で忙しく休日を返上し午後5時まで職場で働かれていました。

仕事終わり、同僚と仲間内での忘年会、かなりお酒は飲まれたそうです。

家につき知らぬ間にホットカーペット上で寝てしまい、暑さで目が覚めたそうです。

結局、まともに寝付いたのは午前3時くらいだったそうです。

日曜日は日帰りで大阪まで研修を受けに行く予定でした。

朝、時にのどの渇きで目が覚め、飛行機のフライト時間を考えると二度寝ができないので濃い目のコーヒーを飲み、朝食代わりに前日買っておいたモンブランのケーキを食べました。

カラダが少しフワフワした感じがしたのでエナジードリンクを飲み強制的にカラダを起こしました。

車を運転して空港へ向かいました。

この日は朝の気温は1°C。駐車していた車の窓は凍っていたそうです。

運転はじめはカラダが寒すぎて震えていたそうですが、ヒーターが効き始めるとカラダが熱く感じるようになっていたそうです。

到着時、飛行時間に少し時間に余裕があったそうです。

空港についてから頻尿で3回もトイレへ行ったそうです。

飛行中飛行機は安定してフライトしているのに乗り物酔いが激しく冷汗が出て来たそうです。

しかし、関西空港へ着くと乗り物酔いもすぐにさめ、特に問題はなかったそうです。

関西空港で2回トイレに行ったそうです。

関西空港から南海電車に乗りなんばへ向かいました。

空港で電車に乗った時は女性専用の車両に乗ったこともあり空いていて快適でした。

しかし、カラダが興奮状態で目がさえていました。

電車が進むにつれ電車内は混雑してきたそうです。

時間がたつにつれすべての音が大きく聞こえてきてとても嫌だったそうです。

慣れない、なんば駅につき、会場へ向かっている途中はカラダに不具合を感じなかったそうです。

会場につき講義を受けているとき、特に眠気も感じず頭はさえていたそうです。

しかし、目が熱く感じ、休み時間にトイレで鏡を見ると白目が充血していたとのこと。

講義が終わり午後6時に開場を出て、空港へ向かい定刻通りの飛行機に無事乗ることができました。

帰りの飛行時間は一瞬で寝てしまい鹿児島に到着したと同時に目が覚めたそうです。

時間差で耳鳴り、めまいはやってくる

翌日いつもと同じ6時に起きて車を運転し職場へ。

疲れている感じはするのだけど元気に動けたとおっしゃっていました。

しかし午前の仕事をしている途中からすべての音が気になりだし昼休みには耳鳴りが酷くなり、めまいも起こり始め、午後2時ぐらいから頭痛も出始めました。

なんとか乗り切り、夕方6時に当院へ来られました。

症状の再発の検証

検証していきます。

10月から耳鳴り、めまいの症状がありました。

明らかに自律神経の乱れ、交感神経が働きすぎによるものでした。

なぜ交感神経が働きすぎると耳鳴りやめまいが起こるのか。

I・N様の場合の耳鳴りは、自分で作っている音だったのです。

自分の脳が作り出す音を大きく聞き取ってしまっていたのです。

I・N様の生活

まず窓の無い環境で、大勢の人がその空間にいるということで酸欠状態にあります。

カラダの内部の酸素が低下すると交感神経が働き血管を細くし、状況に対応します。

そして、光の入らない一日中、外の天気すらわからない状態だと体内時計が狂います。

更に、ひたすら刺激の強いパソコンの場面を見続けることで脳に不快な刺激が入りっぱなしです。

人員が少なくなり仕事が忙しくなり、かなりのストレスでした。

そして当院へ通院され、整体と日頃の生活習慣を変えることで症状は改善されつつありました。

しかし、気を許し土曜日は同僚とお酒をかなり飲みました。

更に悪いことにホットカーペット上で寝てしまったのです。

アルコールを飲むと解毒作用で交感神経が優位になります。

ホットカーペットの上で寝ることで脱水症状が起こりさらに交感神経が働きます。

興奮した状態なので眠りも一瞬交感神経機能がアルコールの作用で下がり浅い眠りについただけでした。

決して副交感神経が優位になり治癒力が高まったわけではありません。疲れは取れません。

日曜日の1日

気温が極端に下がり交感神経が優位、そこで眠気覚ましにコーヒーとモンブラン。

一気に血糖値が上がりインスリンが血糖値を下げ、下がった血糖値を交感神経が上げます。

カラダがフワフワした感じがしたのは、交感神経が高まりすぎて血圧があがっているからでした。

さらにエナジードリンクを飲みカフェインと糖分を摂取し交感神経は極限まで高まります。ここまでくると寒さも感じないはずです。

カラダは排尿をすることでのバランスをとるため頻尿になりました。

飛行中揺れはなかったが酔ってしまったのは交感神経が異常に高ぶっている状態で上昇高度があがり一気に気圧が変動し、三半規管(耳の中にあるバランスを感知するセンサー)のリンパ液が異常を起こし脳が混乱し乗り物酔いを起こしたのです。

電車内が空いている状態で何もなかったのに電車内が混雑してきたことで酸欠状態となり、さらに交感神経が働き脳が興奮状態となりすべての音が大きく聞こえてきたのです。

自律神経はいったん乱れを生じると3時間は乱れが止まらないというデータがあります。

この日のI・N様は3時間どころか一日異常興奮している状態を自分で作ってしまいました。

異常興奮している当日にめまいや耳鳴りが発症しなくても時間差で症状は発症します。

I・N様は次の日から強く症状が発症しました。

12月に再発した耳鳴り・めまいですが、2月の時点でもI・N様は通院されていました。

めまいも耳鳴りも頻度は減り症状も軽くはなりましたが、12月に研修に行かれるまえの状態より少し悪い状態です。

症状再発からわかる教訓

普段からアルコールを控え、脱水症状・カフェイン・糖分の摂取の仕方に気を付け交感神経を極端に働かせない生活を送りましょう。

そうすることで耳鳴り、めまい等自律神経失調症の症状を遠ざけます。

味気ないと思われる方もいらっしゃると思いますが、「とても穏やかな生活となり価値感がかわり豊かな人生を送ることができている。」とおっしゃられた患者様がいらっしゃいました。

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